てぃーだブログ › ちいさなしあわせ › 本の話・映画の話 › 映画 英国王のスピーチ

2011年04月24日

映画 英国王のスピーチ

我慢できずに映画を観てきました。

ずっと待ってました~!

『英国王のスピーチ』です。
映画 英国王のスピーチ
エリザベス女王の御父様にあたるジョージ6世の実話らしいです。
吃音障害があって、人前でしゃべることが苦手でありながら
国王という運命の下、国民へ言葉を届けなければいけない。

国王と妻、セラピストの絆がいい。
国王と妻。
映画 英国王のスピーチ
王室に生まれるって重いな。
すでに自分の役割と運命が決まってるって。
でも、彼には支えてくれる妻が。
この女優さん、笑顔も声も姿勢もすてき。
優しい女性であり、王室の妻としての気品がある。

デリケートな旦那様を支える妻であり、
子どもたちを守るお母さんでもある。
女はやっぱり強いと思う。
柔軟な姿に好印象だった。
全面的にジョージが信頼している人がこの人なんだなあ。
これほど有名な人間であれば、あるほど
支える人は気楽な空気が必要かな。
理想を形にした演技だったと思う。

そしてジョージとセラピスト、ライオネル。
映画 英国王のスピーチ
全く身分の違う世界に住む二人が出会ったのも運命かもね。
イギリスって身分社会なんだなと思う。
でも、大きな責務につぶされそうな
繊細な国王のことを冷静に観察し、寄り添おうとしている姿が
素晴らしかった。
二人お酒を飲みながら話す。
ジョージは話していることが彼の吃音や彼の心をつくってきた
その核心に触れていることなんて気づいていないだろう。
だけど、きっとライオネルは気づいている。
気づいていて、吐きだしが必要なことも理解している。
ジョージは誰にも言えないことだらけなんだと思う。
誰にでも話してもいけないけど。
核心に触れると怒りやそのことを見たくないがための防御が出る。
人間ってよく出来てるって思う。
辛いことは準備が出来ないと手放せないなあと思う。
そして誰か信頼できる人がいると手放しも早いのかなあと。

二人の距離が縮まっていく様に見ていてほっとする。
王様、この人と出会えてよかったねと。

俳優さんの演技も凄い!
ジョージ役のコリン=ファースは
『ブリジット=ジョーンズの日記』に出てた頃から大好き。
苦虫つぶしたような顔がよ~く似合うんだよね。
ジェフリー=ラッシュはイギリス映画の顔だなあって思う。
気づけばいつも出てるし。
いい味だしてる。
二人の会話とかすごくいい。
シナリオもいいなあと思う。

実際にいた人を描いているので
映画的な盛り上がりはないかもしれない。
けれど、私はよかったと思う。

英国王がアップになるシーンがいっぱいあって
その苦しさ、辛さ、緊張が伝わってくる。
口を固く閉めた姿。
力が入る姿。

人間なんだなあと思う。
そんな役目を背負った人物だったんだろうなあと。
歴史上の人物だけど、
生きた人間として伝わってきた。
戦争という辛い状況になっていく時代、
国民が待っているという責務。

日本に生きる、沖縄に生きる人間としては
戦争については複雑な想いだけど。



イギリス英語の音が心地よかった。
リズムが好き。
しかし、映画の間、私も思わず力が入っていました。
終わったら少し体が固まっていた汗
でも、帰りの車の中で
思いっきりミュージカルの歌を大声で歌いながら帰ってきたよ。
感情バリバリ入れてお腹から声出して。

私の感情の解放もOKです!

情報:『英国王のスピーチ』
    シネマQ・サザンプレックス・ミハマ7プレックスにて上映中



コリン=ファースは
BBC制作のドラマ『プライドと偏見』(ジェーン=オースティン作)で
ミスターダーシーを演じてました。
メロメロドラマです。
それがカッコよくてハート
大好きでした!!
☆『ブリジット=ジョーンズの日記』はその現代版って言われてるよ(^-^)

イギリスでは放送される日は人がいなくなるくらい人気だったとか。
セクシーな男優さんにも選ばれたんだそうです。

はまってた私は、思わず2枚組のDVDも買ったんだけど。
・・・どこに行ったかな。
誰かに貸して帰ってきてないような…ガ-ン

映画 英国王のスピーチ

さらに追記
ブログを書いてからいっぱいネットで検索してたら
ライオネル(言語訓練した人)の奥さん役は
なんと、『プライドと偏見』でミスターダーシーと恋に落ちた
エリザベス役の方だと判明!!(写真、右端の女性)
なんじゃ、恐ろしや~。
もう一度見たくなりました。
DVD探してみよう。


タグ :映画

同じカテゴリー(本の話・映画の話)の記事
久しぶりに映画館へ
久しぶりに映画館へ(2016-10-09 14:47)

絵本面白い
絵本面白い(2015-04-21 21:42)

感想です…
感想です…(2013-09-15 09:00)


この記事へのコメント
自分の人生を自分で選べない立場というのはかわいそうですね。

私は王制を(日本の天皇制も)廃止してイギリスもフランス、イタリアなどのように共和制に移行するべきと思います。

だって江戸時代に将軍だった徳川家が今も将軍というわけでもないし、現代には自分の道は自己決定権という素晴らしい理念があるから、王室だけ例外と言うのはよくないと私は思います。
Posted by すぐる at 2011年04月24日 22:58
おひさしぶりです(^-^)

すぐるさんの好きな話題ですね。
『自己決定権』
現代に生きる私たちは当たり前のように
権利を持っている。
たしかにこのようなお話しが自由にできる世の中に生きているのは幸せです。

『英国王のスピーチ』は考えることも多々あります。
一度観てもいいと思いますよ。
実際にいた王。
私もそのあと、いっぱい現実の王様やとりまく人々を調べてみました。けっこう難しい話しです。
そして、まず、現実にいた王をこのように映画にできる英国をすごいとも思いました。

お~少し真面目は会話かしら???(-_-)
では、おやすみなさい
Posted by みゅーみゅー at 2011年04月24日 23:09
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。